フィナステリドの薄毛改善のメカニズム

フィナステリドは男性型脱毛症に特化した薄毛治療薬です。
男性型脱毛症とは男性ホルモンのテストステロンが原因となって引き起こされる脱毛症です。テストステロンは睾丸で合成、分泌され、血液を介して毛根組織へと到達します。毛根組織に到達したテストステロンは、毛根組織内に存在する5αリダクターゼによってヒドロキシ化を受け、ジヒドロテストロンに変化します。このジヒドロテストロンは毛根組織に存在するアンドロゲンレセプターに結合し、毛根に作用し、髪の毛の成長期間を短縮させ、髪の毛を細くし、薄毛となっていきます。
フィナステリドはこの中で5αリダクターゼの働きを阻害し、ジヒドロテストロンができないようにします。それによって男性型脱毛症の薄毛を改善する効果が現れます。
フィナステリドを薄毛の予防に使用する場合には、服用を継続して行う必要があり、服用をやめた時点でAGAのリスクは再発します。男性ホルモンの体内量は70歳の時点でも、ピーク時の20歳頃と比較して半分になる程度です。歳を重ねるにつれて男性ホルモンの体内量は少なくはなりますが、それが全く無くなることは一生ないのです。
ある程度薄毛が進んでいる状態でフィナステリドの服用を開始し、薄毛の改善を目指す場合には、期待する改善効果が得られるまでに時間がかかる場合があります。薄毛の進行度合いにもよりますが、フィナステリドの服用を始めて1年後に改善効果を実感できた方の割合は4割程度です。ただし、この服用期間が3年になると改善効果を実感できた人の割合は8割程度になります。よって時間はかかるが、薄毛は進行していてもそれを改善する効果があると言えます。ただやはり服用開始はなるべく早めの段階の方がいいようです。