女性がフィナステリドを使うとどうなる?

フィナステリドは男性型脱毛症(AGA)治療薬のプロペシアの有効成分です。2015年4月からプロペシアのジェネリック医薬品がフィナステリドの商品名で販売されているため名前をご存知の方も多いでしょう。フィナステリドは5αリダクターゼ阻害薬です。5αリダクターゼはテストステロンが毛根で活性型のジヒドロテストロンに変換されるのに必要な酵素です。フィナステリドはこれを阻害することで毛根への男性ホルモンの影響を軽減して、男性型脱毛症を予防、改善します。
この薬は男性用に使われている薬であり女性は使用しないこととされています。ではもし女性が使用した場合にはどのような影響があるのでしょうか。
この薬が普通の女性に使用されても、特に悪影響が出ることはありません。ただ妊娠中の女性が服用すると、胎児の生殖器の発育に悪影響を及ぼす可能性があります。よって妊娠中の女性は服用しないようにとされています。また授乳中の女性も服用してはなりません。乳汁に薬が移行してしまいます。もしそれを子供が飲むと生殖器の発育に悪影響が出る可能性があります。
しかし実は女性においても男性型脱毛症は起こる可能性があります。女性は閉経後に女性ホルモンの量が急激に減少します。一方女性の体には閉経前も閉経後も微量だけ男性ホルモンが存在します。閉経を機に相対的に男性ホルモンの働きが強まると、成人男性と同様に男性ホルモンが毛根に作用して男性型脱毛症となる可能性があります。また乳癌治療薬のアロマターゼ阻害薬は副腎で男性ホルモンから女性ホルモンが合成されるのを阻害する薬です。これによっても男性ホルモン量が相対的に多くなり脱毛症を起こす可能性が出てきます。
ただ海外の臨床試験ではフィナステリドの女性の閉経後の男性型脱毛症への有効性は証明されませんでした。